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2007年(平成19年)2月9日の富山新聞に掲載されました。

古畳「調湿炭」に再利用
シックハウス症対策に建設現場や室内を脱臭

 カネコ(富山市)は、古くなった畳を炭化装置を使い、特殊調湿炭に再生することに成功した。従来の建設素材で作った場合と機能はほぼ同じ。シックハウス症候群対策として建設業者向けの室内や建設現場に置く炭セット、専用溶剤に溶かした「炭塗料」に用いる。

 同社によると、畳は縫い目が強くて分解しにくく、再利用法が少なかった。建設現場用「においトリくん」は工事中に発生する塗料や接着剤の臭いを吸収する。室内用「そうじ屋さん」は入居者に引き渡すまで室内に置き、新築特有の臭いを取る。いずれも富山湾の海洋深層水に浸し、除湿や脱臭の機能を高めた。グループ企業のカネコホーム環境事業部が販売する。






2007年(平成19年)7月6日の北陸経済に掲載されました。

家づくりに一生のめり込む
安全こそ根幹

 建物の基礎部分にベアリングを入れた免震工法を取り入れた住宅が、能登半島地震を経験した人々の注目を集めるようになったのだ。免震工法を考えたのは。12年前の阪神淡路大震災がきっかけだった。1階部分が跡形もなくつぶれた家屋がテレビに映し出された。「かっこいいデザインも必要だが、それ以上に構造が大切になってくる」。安全性を提供することこそ、家づくりの根幹だとあらためて強く感じた。

 せっかく建てる家だから、価格に見合った丈夫なものにしなければならない。斬新な発明で「富山のエジソン」と呼ばれた父ほどではないが、客の要望に少しでも応えられる家を造りたい。そう思い、工法の開発に励んだ。

 柱や梁を1枚の大型パネルで打ち留める「KT工法」は筋交いの三倍の強度を生み出した。床下の湿気やシロアリ対策として建築廃材から作った「特殊調湿炭」は、備長炭の10倍の防湿、脱臭効果を持つ。そして揺れを抑える免震工法。次々と特許を取得し、家づくりに生かした。「これと決めたら、とことん突き進む。のめり込む性格は父親譲りじゃないかなぁ」

 研究を重ねた大型パネルや調湿炭の製造過程を、富山市郊外に設けた工場で公開している。人生最大の買い物をする人たちに、十分納得した上で選んでもらいたい。「しっかり見ていただくと、僕らの自信にもつながるよ」。

死ぬまで勉強

 「個性が強すぎる」と見る向きもあったが信念を持って豊かな発想を取り入れてきた。来年の創業40年の節目を前に、評価が高まってきた手応えを感じる。でも、まだまだ満足はしてない。「家づくりは奥深い。死ぬまで勉強です」。いつか100点満点の家を建てるためにも、アイディア探しはやめられない。






2007年(平成19年)7月22日の富山新聞に掲載されました。

古畳の調湿炭

除湿剤や消臭剤にと、炭の利用が進む。大半は竹や木材が原料だが、金子豊寿社長が目を付けたのは古畳だった。

父が営む製畳業を手伝っていた若いころから、古畳が気になっていた。傷みがすくなくまだ使えそうだと思っても、職人が1針ずつ丁寧に縫い上げた畳を分解するのは簡単ではなく、再利用はあきらめていた。

そんなとき、住宅建築の過程で生じる木片を再利用した「特殊調湿炭」の生産が軌道に乗り始めた。蒸し焼き状態で、ほぼ現状のまま焼き上がる炭をみているうちにふと、「燃焼温度を変えれば、あの畳も使えるのでは」と思いついたのだ。

畳の場合、イグサの繊維そのままの形でマッチ棒より細い炭に仕上がるため、木片炭よりも簡単に粉砕できた。もちろん、特殊調湿炭としての機能は同じ。同社ではその繊維状を生かし、炭特有の特徴を持った塗料として生かそうと、さらに改良を重ねている。「ようやく古畳の”第二の人生”を導くことができた」と喜ぶ金子社長の表情からは、製畳に打ち込む父を思う心も伝わってくるようだ。